明日の空は何色だ

作家を目指し幾星霜。物書きの雑記ブログ。

ヘイト

4日ほど前から、空腹で早朝4時に目を覚ます日が続いている。

せっかく気力が復活してきているのに、「酸欠少女さユり」が「熱血少女」に見えたり、「白菜」が「自殺」に見えたりと、思い込みや認識の甘さがひどい。

朝食を摂ったら落ちるように睡眠が始まり、8時過ぎから昼前まで眠る。今も眠くてたまらないが、1文字でも多く公募用の小説を進めたくてパソコンを開いている。私は吹奏楽部出身だが、1日吹かないと3日分後退するとよく言われていた。本当にそうなのかは分からないが、毎日やっていた方がいいことは確かだ。物語へののめり込みが日を追うごとによくなっていく。連日やるからこそ、休みにも重要性が生まれる。

病気の治療中なのでそれを優先するべきなのだが、やりたいと思うことをやるのが1番だモードなので止められない。

 

今日は朝から鴉がうるさかった。目の前でやっている工事の音もうるさい。どこかから出てきたのか、風化でボロボロの石塔が置かれていた。最近撤去されたようだが、どこへ行ったのだろう。捨てられてしまったのだろうか。だとしたら残念に思うが、それも随分無責任だと思う。何にでも、お金はかかる。調べて、保存するのにも、お金がかかるだろう。それは果たして有益なことだろうか。「有益」なことだけやっていたら心が滅びるというのがコロナ禍の教訓だと思うが、もう石も同然のものに対して益を求めるのも無茶だという気がする。

 

今日はせっかくの十五夜なのに、厚い雲に月の影さえも見えない。昔、月を見たくてたまらない時に見られなくて、それが大切な人を喪失した想定と重なり号泣したことがある。昔から情緒が安定しない。

逆に、今日の夢には嫌いな人が出てきた。嘲笑われた。嫌いだからこそ、頭の中で転がし続けてしまう。そんなことはするな嫌いな奴のことなどすぐに忘れろというのがセオリーだが、執着が強いためかそれができない。同じ名前を見ただけでも思い出してしまい、嫌な顔をする。

おそらく、そいつにぶつけてやりたい大きなヘイトが、ぶつけられることなく体内に残るせいで、体の中をところかまわず暴れまわるのだろう。免疫が自分を傷つけているような。

だがその、行き場のないもやもやが、私を物書きに向かわせる。

どちらをとるかと言われたら、物を書ける方を選んでしまう。

そういった性情のせいで病気になったのだろうが、もうここまできたらどうにでもなれという気持ちだ。

 

結局、自分を偽った方が負ける。