明日の空は何色だ

作家を目指し幾星霜。物書きの雑記ブログ。

ナイトメア

好きな人がいなくなった。好きじゃなくなって、恋人であることを私からやめた。1人で生きるよりもつらくなったら別れるべきだなと思ったし、そのつらさは乗り越えるべきものだとも思えなかった。その時点で終わっていた。

 

キッチンで肉を焼くと、油がとんで床がどこもかしこもベタベタするようになる。なぜ油は遠くまでとぶのだろう。調理後のキッチンは、肉の焼けた匂いが残って不穏に感じる。

だからか分からないが、今朝悪夢を見ていた。部屋に不審者が潜んでいる夢。私を睨んできた不審者の目つきは、今でも覚えている。瞬間移動をしたように消えた不審者を恐れて、隣の部屋の人に助けを求めた。隣の家は壁の一面が窓で、綺麗な海が見えた。私の部屋からは見えないのに。現実のアパートより、ずっと古くて少し広かった。海は遠浅で、エメラルドグリーンと深い青のコントラストが綺麗だった。海では人が遊び、空は曇っていた。自分の部屋には不審者がいて、今すぐにでも110番をしたいのに、隣人はなかなか承知しない。警察を呼ぶほどではないという。不安でありながらも、私は納得するしかなかった。

もっと展開のあった夢で、目が覚めた頃にはすぐにでも書とめねばと思っていた。でも今はそれしか覚えていない。面白いものだったんだろうが、寝ぼけた自分の判断もあてにならない。

 

私の夢には、海がよく出てくる。大抵好意的な印象を持つ。不審者が出てくるだけの夢なら悪夢に相違ないが、海が出てくると良い夢だったとすら思える。

ずっと、海に行きたい。元々住んでいたところは海が近く、大学からも海が見えた。

だがここは、一番近い巨大な水たまりといったら人口池だ。それでも行ってみたいが、どうせならワクチン2回接種終わった後だとか、もっと涼しくなってからだとか、緊急事態宣言が開けたらとか思って行けない。第一、午前中に起きることができない日が続いている。

 

ここ最近は、なるべく外に出るようにしている。昨日は散歩に出たが、「この人と付き合っていてよいのだろうか」という迷いが晴れたためか、町の変化や良さに気が付くことができた。もうハロウィンの旗が立っていたり、夜闇に沈む寺社が美しかったり。沈みゆく上弦の月を横目に、50分ほど歩いた。

夜は涼しく、人目もあまり気にしなくて良いが、不審者がいないか怯えてしまう。それが、悪夢にもつながったのかもしれない。

 

今は、早朝外に出られることが夢。

季節がもっと進むことを楽しみにしている。

それだけで、生きる理由など十分だという気がしている。

欲を言うなら仕事がしたい。

だから少しでも、上手に休もう。

 

おやすみなさい。