明日の空は何色だ

作家を目指し幾星霜。物書きの雑記ブログ。

夢日記

古い町に独りで住んでいる。最近夢に見る、間口の狭い町。建物は古いものばかりで、いつも曇り空。

 

私はどこかで拾った小さなお社(夢の中では“神棚”と表現していた)を抱え、スーパーで買い物をし、スーパーの横にある野球場のスタンドのような所で買った物を食べていた。その時お社を、スーパーの2階にあたるアパートのベランダに無断で置いた。食べ終わった後、お社を回収しようとするが、なぜか届かない。置けたのに届かないことを、夢の中でも不信に思った。しかし、置きっぱなしにすると祟られそうで、1階のスーパーに管理者がいるだろうと入店した。なんとなく進んで、催し物の番をしている頭の光ったおじさんに声をかける。その人はドンピシャ管理者で、2人でアパートへ赴く。その部屋には誰にも住んでいないとのことだった。階段の向かい側に野球場があり、おじさんは「いい野球場だ」と呟く。

件の部屋は、通常の入り口の1/3ほどの大きさしかなく、這って入るしかなかった。昭和を感じる、薄暗い部屋。店ではなく個人の部屋なのに、緑の非常灯が灯っている。靴のまま部屋に入り、おじさんの先導でベランダに行こうとする。おじさんが言う。

「実は昔、野球をやっていたんだ」

「へえ。私、高校野球が好きなんです。どこのポジションを守ってたんですか」

「ショート」

「かっこいいですね。私、ショートが好きで、なぜなら……」

続きをしゃべろうとする、口が重くなる。

言うことは決まっているのに、言葉がでない。自分が「無断で人の家に物をおいた」という罪悪感から、おじさんに最大限媚びを売って払拭しようとしている感じが嫌になってきたのだ。

 

その心持ちを抱えたまま、水面から上がるように目を覚ました。

 

14時。入眠のために聞いた朗読の動画はとうに終わっており、空腹だったので冷蔵庫のサンドイッチを食べた。疲れをとるために寝たのに、夢でまた疲れてしまった。夢において他者の顔はあまり見えない(知っている人だと見えるが、普段あまり知人を夢に見ない)が、そのおじさんの顔だけは、やけにはっきり見えた。

 

もう何ヶ月も、嫌な夢を見続けている。今日こそは良い夢を見たいと思い、ここに記した。夢を書きつけるのは好きなので、また書くかもしれない。